村上春樹の長編小説における作風の変化について─『アフターダーク』を中心に─

碩士 === 長榮大學 === 日本研究所 === 95 ===  本論文では現代日本を代表する作家の一人である村上春樹の最新の長編小説『アフターダーク』を中心に、村上の長編小説における作風の変化について考察する。村上の作家人生は、処女作の『風の歌を聴け』から最新作の『アフターダーク』まで、既に二十八年間が経過している。この長い作家人生の中で、村上の作風に一体どんな変化が起きたのかを明らかにすることは、村上文学を研究する上で価値があると思われる。  本論文は全部で五章に分かれる。第一章の序論では、研究の目的と動機、そして研究範囲と方法について説明する。第二章では作者村上春樹の現在までの生涯と...

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Bibliographic Details
Main Authors: Angel-Lai, 賴秉薇
Other Authors: 森安雅子
Format: Others
Published: 2007
Online Access:http://ndltd.ncl.edu.tw/handle/64132626384081706869