A Study on Kirino Natsuo: Focusing on [Grotesque][Zangyokuki][The Goddess Chronicle]

碩士 === 輔仁大學 === 日本語文學系碩士班 === 102 ===  桐野夏生は、『顔に降りかかる雨』(1993)でデビューして以来、女流ハードボイルド作家として知られている。『柔らかな頬』(1999)以降、作品の特徴は、現実と拮抗し得る物語の虚構性を強める一方、謎を宙吊りのままで幕を閉める作風に転向する。その一方、積極に社会に起きた実際の事件を素材に物語を再構築するが、事件前後の出来事も綿密に描写されている。これら一連の作品の特徴となるのは、常に「書かれた」ものを中心とし、複数の語り手が登場する点である。さらに、各々の語りが互いに矛盾することで、謎が深まることも桐野小説の特徴である。...

Full description

Bibliographic Details
Main Authors: Jacqueline su-wei Wu, 胡書瑋
Other Authors: Sakamoto Saori
Format: Others
Published: 2014
Online Access:http://ndltd.ncl.edu.tw/handle/53228189136956412142