Yasunari Kawabata’s “Koto”:On the Relationship between the Characters and the Place=川端康成「古都」論―登場人物と場所の関わりについて―
碩士 === 靜宜大學 === 日本語文學系 === 106 === 川端康成の『古都』という作品は京都を舞台として、春から冬にわたって京都の名所と土地の風物、年中行事を物語に織り込んで、ヒロインの姉妹の出会いとすれ違う運命を描いている。しかし、単に場所や祭りなどを描くだけではなく、主人公をはじめ、登場人物の心情や葛藤が作品の中に描かれている。本論では、作品の中の舞台となる場所と登場人物の心情や葛藤に着目し、それらの関連について論じ、『古都』が単に京都の風土のみを描いているのではないということを明らかにする。それだけではなく、『古都』では、日本の伝統と欧米への抵抗感に多く着目しており、それにつ...
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Format: | Others |
Published: |
2018
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Online Access: | http://ndltd.ncl.edu.tw/handle/3ahh3v |